私がWiMAX2+ルーターのようなモバイルWi-Fiルーターが欲しいと思った理由の1つに、「実家に帰った時にネット接続したい」というものがあります。実家は山奥にある田舎なので光回線が望めず、Wi-Fiルーターにかけるしかありません。
同じように、WiMAXを利用したいが田舎だから使えるか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、田舎でWiMAXを利用するために押さえておきたいポイントを解説します。おすすめのWiMAXサービスや、契約後に通信ができずキャンセルしたい場合の対処法なども紹介しているので、WiMAX選びの参考にしてください。
田舎でもWiMAXは使えるのか
対応エリアのチェック
WiMAXを使いたい場所が田舎でも対応エリアに含まれているのか、各社の公式サイトにあるサービスエリアマップを使ってチェックできます。マップでは、以下のように電波カバー範囲を掲載しています。
上図のように、対応しているエリアは色付きで表示されます。サイトによって使用する色が異なりますが、どのサイトでも同じようにエリア確認が可能です。また、現在GMOとくとくBB公式サイトでは、以下のエリアが確認できます。
- WiMAX2+ハイスピードモード
- WiMAX2+ハイスピードプラスエリアモード
- WiMAX+5Gスタンダードモード
- WiMAX+5Gプラスエリアモード
筆者の地元エリアでの検証結果
サービスエリアマップを使用し、田舎の山間部にある私の実家でWiMAX2+の対応状況を確認してみました。
WiMAX2+ハイスピードプラスエリアモードでは、エリアマップの色付き部分から500mくらい離れた場所に実家があります。3G回線時代のauは電波がつながっていましたが、期待が持てないレベルでした。
また、WiMAX2+ハイスピードモードのエリアでは、色付き部分の境界から200mくらいの場所に実家が位置しています。エリア外ではありますが、プラスエリアモードよりもつながる可能性高いことがわかりました。
珍しい例ではありますが、本来エリアを広げるWiMAX2+ハイスピードプラスエリアモードに比べ、カバーしてるエリアが狭いはずのWiMAX2+ハイスピードモードでなら電波を受け取れる可能性もあります。
田舎でWiMAXを使用する方は、一度WiMAX対応エリアをチェックしましょう。また、WiMAX端末の有料レンタルサービス使うのもおすすめ。利用を諦めず、確認してみることが重要です。
WiMAX+5Gプラスエリアモード対応エリアとWiMAX+5Gスタンダードモード対応エリアとの違い
次に、WiMAX+5Gプラスエリアモードの対応エリアや、無料で使えるプランについて紹介します。
まず、WiMAX+5Gプラスエリアモードの対応エリアは以下です。
次に、WiMAX+5Gスタンダードモードの対応エリアは以下です。
上図のように、WiMAX+5Gプラスエリアモードのエリア境界線はなめらかな線を描いています。電波特性的に、障害物に強くて届く距離が長いためと考えられます。
対するWiMAX+5Gスタンダードモードの対応エリア境界線は、ギザギザとしてます。設置されてる基地局から1km程度は対応エリアとなりますが、電波特性的に障害物に弱く、飛距離が短いことが要因と考えられます。
どちらも対応エリアで色がついてない部分は山間部ですが、基本的にはWiMAX+5Gスタンダードモードのほうが田舎に弱いと言えそうです。
また、(ハイスピード)プラスエリアモードを使う際、通常1,100円/月の支払いが必要です。しかし、お得なプランが用意されているので、次で紹介しておきます。
au回線を使うプラスエリアモードが無料になるプラン
プランは次の2つあり。
- auスマートバリューmine
- LTEオプション
それぞれ解説していきます。
auスマートバリューmine
au回線を使う(ハイスピード)プラスエリアモードが無料で使用できる、auスマホユーザー向けサービスです。プラスエリアモードが無料で使えるだけでなく、契約してるプランに応じて500円~1,000円auスマホの料金が割引されます。
関連記事
⇒WiMAX2+ auスマホ割(auスマートバリューmine)の割引料金まとめ
3年契約のLTEオプション
それまで2年縛りが一般的でしたが、2017年から3年プランが登場し、ハイスピードプラスエリアモード無料サービスが追加されるようになりました。また、現在各社で続々登場している5Gプランも同様で、プラスエリアモード無料サービスが付いているプランが多くあります。
プラスエリアモード利用時の注意点
月間7GBまで(5Gは月間15GBまで)!
と制限があるので気をつけましょう。
WiMAXには「ギガ放題」と「ライトプラン(月7GBまで)」の2種類があり、ギガ放題は名前のとおりデータ無制限です。しかし、無制限で使えるのはWiMAX2+ハイスピードモード・WiMAX+5Gスタンダードモードのみ。7GB(5Gは15GB)を超えてしまうと128kbps制限が課せられます。
制限があるため、町中で利用する方はWiMAX2+ハイスピードモード(WiMAX+5Gスタンダードモード)だけ使うのがベスト。田舎へ出かける際だけプラスエリアモードを使用するのがおすすめです。
プラスエリアモード対応のWiMAX機種
最後に、(ハイスピード)プラスエリアモード対応機種を紹介します。
モバイルルーター
- X11
- Galaxy 5G Mobile
- W06
- W05
- WX05
- WX04
- W04
- W03
- W02
- W01
- HWD15
- HWD14
ホームルーター
- L12
- L11
- L02
- L01s
- L01
- HOME01
USBスティック
- U03(法人限定)
- U01
一番人気はモバイルルーター型ですが、家で使うならホームルーターがベスト。持ち歩く機会が多い方は、モバイルルーターを選びましょう。
田舎での利用におすすめのポケット Wi-Fi2社
WiMAXはどこを利用しても対応エリアは同じであるため、田舎で使うWiMAXを探しているならサービス内容を比較して選ぶのがおすすめです。
田舎での利用におすすめのポケット Wi-Fi2社を比較
おすすめWiMAX比較一覧表 | ||
おすすめWiMAX | GMOとくとくBBWiMAX | BroadWiMAX |
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月額料金 | ・料金プラン:4,158円(税込) 25ヶ月目以降:4,707円(税込) |
・ギガ放題プラスDX(3年)プラン:2,090円(税込)〜 3ヶ月目以降:3,894円(税込) 37ヶ月目以降:4,708円(税込) ・ギガ放題プラス(2年)プラン:2,999円(税込)〜 3ヶ月目以降:4,634円(税込) 37ヶ月目以降:5,313円(税込) ・ギガ放題プラン:2,999円(税込)〜 3ヶ月目以降:3,411円(税込) |
初期費用 | ・事務手数料:3,300円(税込) | ・契約事務手数料:3,300円(税込) ・初期費用:20,743円(税込) ・端末代金 一括払い:21,780円(税込)/分割払い(36回):月々605円(税込) ※ギガ放題プラン:0円 |
キャンペーン内容 | 端末代0円/他社から乗り換えで最大49,000円キャッシュバック/月額料金値引き/プラスエリアモード利用料無料 | 月額割引キャンペーン/初期費用0円のWEB割キャンペーン/違約金当社負担乗換えキャンペーン/2台目キャンペーン |
GMOとくとくBB
GMOとくとくBBWiMAX | |
月額料金 | ・ギガ放題プラス:4,158円(税込) 25ヶ月目以降:4,707円(税込) |
---|---|
初期費用 | ・事務手数料:3,300円(税込) |
キャンペーン内容 | 端末代0円/他社から乗り換えで最大49,000円キャッシュバック/月額料金値引き/プラスエリアモード利用料無料 |
GMOとくとくBBWiMAXは、端末代が0円で利用できるのが特徴。多くのWiMAXでは端末代を一括、もしくは分割で支払いが必要ですが、GMOとくとくBBWiMAXなら事務手数料と毎月の料金だけで利用できます。
また、他社から乗り換えの方は最大49,000円キャッシュバックが受けられるのもポイント。乗り換えで前サービス解約にあたり、違約金や端末の残債を支払わなくてはならない場合も、キャッシュバックを利用すれば負担を抑えて乗り換え可能です。
GMOとくとくBBのキャンペーン情報
GMOとくとくBBでは、以下のキャンペーンが行われています。
- 端末代0円
- 他社から乗り換えで最大49,000円キャッシュバック
- 月額料金値引き
- プラスエリアモード利用料無料
他社から乗り換えの方は、「他社から乗り換えで最大49,000円キャッシュバック」で解約に必要な違約金をキャッシュバックで還元してもらえるので、負担を抑えて契約可能です。
また、新規の方も「端末代0円」、「月額料金値引き」、「プラスエリアモード無料」は利用できるので、お得に契約できます。
BroadWiMAX
BroadWiMAX | |
月額料金 | ・ギガ放題プラスDX(3年)プラン:2,090円(税込)〜 3ヶ月目以降:3,894円(税込) 37ヶ月目以降:4,708円(税込) ・ギガ放題プラス(2年)プラン:2,999円(税込)〜 3ヶ月目以降:4,634円(税込) 37ヶ月目以降:5,313円(税込) ・ギガ放題プラン:2,999円(税込)〜 3ヶ月目以降:3,411円(税込) |
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初期費用 | ・契約事務手数料:3,300円(税込) ・初期費用:20,743円(税込) ・端末代金 一括払い:21,780円(税込)/分割払い(36回):月々605円(税込) ※ギガ放題プラン:0円 |
キャンペーン内容 | 月額割引キャンペーン/初期費用0円のWEB割キャンペーン/違約金当社負担乗換えキャンペーン/2台目キャンペーン |
毎月の料金を安く抑えたい方は、BroadWiMAXがおすすめ。ギガ放題プラスDXなら最初の2ヶ月は2,090円、3ヶ月目以降も3,894円と、他のWiMAXサービスより安く利用できます。
また、「初期費用0円のWEB割キャンペーン」を活用すれば、通常20,743円の初期費用が無料で契約可能。そのほかにも各種キャンペーンが行われているので、契約するなら今がお得です。
BroadWiMAXのキャンペーン情報
BroadWiMAXでは、以下のキャンペーンが行われています。
- 月額割引キャンペーン
- 初期費用0円のWEB割キャンペーン
- 違約金当社負担乗換えキャンペーン
- 2台目キャンペーン
最大35,530円(税込)お得になる「月額割引キャンペーン」や、WEBからの申し込みで初期費用が無料になる「初期費用0円のWEB割キャンペーン」など、お得に契約できるキャンペーンが行われています。さらに、「2台目キャンペーン」で2台同時申し込みをすれば5,000円キャッシュバックが受けられるのも魅力です。
また、他社からの乗り換えでかかる違約金を最大19,000円まで負担してくれる「違約金当社負担乗換えキャンペーン」も用意されているので、乗り換えをする方にはさらにメリットがあります。
契約後につながらない場合の対処法
WiMAX契約後、通信ができない場合には初期契約解除制度を利用しましょう。
初期契約解除制度
初期契約解除制度とは、WiMAXをはじめとした各種サービスを契約した際に、契約から8日間は契約のキャンセルができる制度です。クーリングオフに似た制度であり、契約キャンセルによって違約金などは請求されません。
契約をしてみたものの、自宅では通信ができないなど、不具合があって契約を継続できないケースなども考えられます。通常の解約であれば発生する違約金負担が初期契約解除にはないので、安心して契約ができるでしょう。
初期契約解除の手続き方法
初期契約解除制度を利用する際は、各社で決まった手続きを行う必要があります。
GMOとくとくBBの初期契約解除の手続き方法
GMOとくとくBBで初期契約解除の手続きを行う際は、端末到着から8日以内に初期契約解除書面と端末セット一式の送付が必要です。初期契約解除書面は、以下の項目を記入します。
- お申込日:20●●年●月●日
- サービス名:WiMAX +5G ギガ放題接続サービス
- 通信料金:4,707円
- 上記サービスの契約解除を希望する旨の文言:上記サービスの契約解除を希望します
- 契約解除を希望する理由 :
- GMOとくとくBB 会員ID :
- ご契約者名(フリガナ) :
- ご契約住所 :
- ご契約お電話番号 :
また、初期契約解除書面と同梱する端末セットには、以下の7点が全て必要です。
- 端末本体
- 内装箱
- 取扱説明書
- 保証書
- USBケーブル
- 電池パック(内蔵型の機種をのぞく)
- SIMカード
端末の返却忘れや、返却した端末に故障がある場合、機器代金として22,000円(税込)が発生します。また、契約時に必要な事務手数料は返金されないため注意しましょう。
BroadWiMAXの初期契約解除の手続き方法
BroadWiMAXで初期契約解除の手続きを行う際は、端末到着から8日以内に書面、もしくは以下へ電話で申請手続きが必要です。
・Broadサポートセンター:050-3144-9935
11:00~19:00(年末年始は除く)
また、端末も到着から8日以内に返却が必要です。返却時には、以下の5点すべて同梱しましょう。
- 端末
- SIMカード
- 保証書
- ケーブル類
- 端末個装箱
返却忘れや機器の故障がある場合、機器損害金21,780円(税込)が発生します。また、契約時に必要な事務手数料や、端末を代引きで受け取った場合に支払う手数料は返金されないため注意しましょう。
まとめ
田舎でWiMAXを利用する際のポイントを解説しました。山間部などでも利用できる可能性はありますので、対応エリアの確認や、初期契約解除制度などを活用し、自宅でWiMAXが利用できるか確認してみてください。
当記事を参考に、あなたにぴったりのWiMAXを見つけてください。
※この記事はメディアエンジン編集部が提供しています