月々のスマホ料金を抑えやすいアイテムの格安SIM。一定の契約期間や解約金などの縛りも少なく、途中でプランの変更も自由にできることから、利便性の高いネット接続手段のひとつとして人気を集めています。
しかし、実際に格安SIMの契約を検討する際はあまりにも会社の数が多いため、どこがお得でどこが快適なのかわからなくなりがちです。
そこで、この記事では格安SIMの中でも評判のよい、おすすめの会社を厳選してご紹介します。各サービスならではの特徴や、格安SIMのメリット・デメリット、使用時の注意点などについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 格安SIMの利用でスマホ料金が数千円安くなる
- 節約モードやカウントフリーなど、格安SIMは独自のサービスが充実
- のりかえにはMNP予約番号の取得とSIMロック解除が重要
Contents
1.格安SIMの選び方
まず、格安SIMはそもそもどのような点に着目して選べばよいのか、選び方について解説します。
1-1.通信の安定性で選ぶ
できるだけ通信品質の評価が高い格安SIMを選ぶのがおすすめです。格安SIMは各キャリアから回線を借りて運営しているため、各社で通信の安定性が異なります。回線は複数の利用者が共有しているため、利用者が多く、キャリアから借りている回線の量が少ない会社ほど通信の安定性が下がりやすいのが特徴です。
通信の安定性は使用するエリアや時間帯によっても異なるため、口コミを確認するときは投稿者の居住区や時間帯も参考にしてください。複数の回線を利用できるマルチキャリア対応の格安SIMでは、どの回線がおすすめかも確認しておくと便利です。
1-2.通信量や用途で選ぶ
格安SIMは、普段のスマホの用途から契約する会社やプランを選んでください。格安SIMのプランは、おもに月間のデータ量や音声通話を使用するかどうかで分かれています。たとえば月にたくさん通話をするなら、かけ放題のプランや無料通話が標準でついているプランがおすすめです。
また、10GB未満のデータ容量に対応したプランはどの会社でも揃っていますが、もし月間10GB以上を使用するなら、足りなくなった分の容量をオプションで追加するタイプの会社より、最初から大容量に対応したプランを提供している会社のほうが、お得に利用できる可能性もあります。
1-3.サポートが充実しているかで選ぶ
サポートの充実度や使いやすさも確認して選んでください。たとえばプラン変更したくなったときに、時間や場所に縛られずスムーズに変更できるか、前の機種からデータ移行してもらえるサービスがあるか、急いでいる場合は即日契約が可能かなどです。
また、キャリアショップのように実店舗を持っている格安SIMなら、Webや電話以外に、店頭でも各種契約手続きが行えます。初めての格安SIM契約で不安な場合は、サポート窓口や訪問サービスを導入している格安SIMを選ぶのもおすすめです。電話でのサポートに関しては、実際にサポートに電話をして、繋がりやすさや応対の丁寧さを確認するとよいです。
2.おすすめの格安SIM14選!
ここからは、おすすめの格安SIMを紹介します。データ容量や料金プランなど、さまざまな角度からおすすめの会社を14社ピックアップしました。気になる会社があるかどうか、ぜひチェックしてみてください。
2-1.データ容量を管理しやすい格安SIM4選
まずは、初めての契約でも利用しやすい、データ容量について柔軟なプランを提供している会社を4社ご紹介します。
UQモバイル
出典:UQモバイル公式サイトUQモバイルの特徴
- auのサブブランドで安定したサポート品質
- 節約モードでデータ量を節約できる
- 余ったデータ量は翌月に繰り越し可能
UQモバイルはauのサブブランドにあたる格安SIMです。利用できるのはau回線のみで、料金プランは「くりこしプラン」を中心に、データ専用の「データ高速プラン」「データ無制限プラン」があります。
UQモバイルの大きな特徴といえるのが節約モードです。「くりこしプラン」の契約時に節約モードをONにすると、送受信最大300Kbpsの低速になる代わりに、データ容量を一切消費せずに通信がおこなえます。テキスト中心のWebサイトやSNSの閲覧程度なら支障がでにくいため、データの節約に有効です。また、くりこしプランならその名のとおり、余ったデータ量を翌月に繰りこして利用できます。
- UQモバイルはauのサブブランドであるため、サポート品質や運営会社の信頼性を重視する方や、au回線のみ利用したい方におすすめです。
男性/40代/会社員/富山県
| 女性/30代/専業主婦(夫)/愛知県
|
IIJmio
出典:IIJmio公式サイトIIJmioの特徴
- ドコモとauから回線を選べる
- 「みおふぉんダイアル」で通話料が半額
- 光回線割引の「mio割」でお得になる
IIJmioは、株式会社インターネットイニシアティブが運営するサービスです。運営元はインターネット接続を専門としており、光回線「IIJmioひかり」を提供しているため、光回線とセットでSIM契約すると月額料金が660円割引きされます。料金プランは1GBからの従量制プランと、3GB~12GBまでの定額プランが用意され、繰りこしサービスやデータ量の追加、データシェアなどのオプションも豊富にあります。
また、「みおふぉんダイアル」というプレフィックス形式の通話サービスを利用できるため、みおふぉんダイアルを通す限り、通話料はいつでも半額の11円(税込)/30秒です。
- IIJmioは「IIJmioひかり」ユーザーやこれから光回線をのりかえようと思っている方、普段の通話料金がかさみがちな方におすすめです。
無回答/30代/自由業/神奈川県
| 男性/30代/会社員/岡山県
|
ロケットモバイル
出典:ロケットモバイル公式サイトロケットモバイルの特徴
- 328円(税込)から使える「神プラン」
- ドコモ回線なら契約プランをその都度変更できる
- トリプルキャリア対応
ロケットモバイルは、数ある格安SIMの中でもユニークなプランを打ちだしているのが特徴です。基本料金プランは、一般的な1~20GBまでの定額プランのほかに「神プラン」と呼ばれる格安プランがあります。神プランは通信速度が200kbpsしか出ない代わりに、データ容量無制限で使えるのが特徴です。データ専用SIMであれば月328円(税込)から契約できます。
また、定額プランでもドコモ回線の場合は「今すぐプラン変更」サービスが利用でき、データ容量が足りなくなったときはその場で上位プランに変更できるのが魅力です。1GB単位でのデータ追加オプションよりも安価にデータ通信を利用できます。
- ロケットモバイルは低速でもとにかく安い格安SIMを探している方や、毎月の使用量が安定せず契約プランを頻繁に変更したい方におすすめです。
男性/20代/会社員/東京都
| 女性/30代/会社員/神奈川県
|
b-mobile
b-mobileの特徴
- データ通信が最低月209円(税込)から利用可能
- 従量制プランで使ったぶんだけ支払える
- ドコモとソフトバンク回線を利用可能
b-mobileは日本通信SIMの兄弟ブランドにあたるサービスです。従量制プランや、データ通信をほとんど利用しない方向けの低容量プランが充実しています。たとえば「190PadSIM」は、月209円(税込)で100MBから利用でき、最大で15GBまで対応するプランです。
また、「990ジャストフィットSIM」は月額1,089円(税込)で1GBから開始し、1GB利用するごとに月額料金が220円(税込)ずつアップしていきます。一定以上使いたくない場合は上限を設定して、それ以上の利用は低速にできるのも便利です。
- b-mobileは普段スマホの利用頻度が低い方や、従量制プランを探していて使った分だけ支払いたい方におすすめです。
女性/40代/会社員/東京都
| 女性/50代/専業主婦(夫)/東京都
|
2-2.シンプルでわかりやすい料金プランの格安SIM6選
「格安SIMの料金プランがたくさんあって、どれを選べばいいのかわからない」そんな方におすすめなのが、シンプルな料金プランを提供している会社です。次の6社はどれも単純な料金プランなので、気になる会社がないかチェックしてみてください。
y.u mobile
出典:y.u.mobile公式サイトy.u mobileの特徴
- 料金プランは3種類
- 追加のデータ容量が格安
- データ繰り越しの有効期間なし
y.u mobileはシンプルな料金プランで、初めてでも契約しやすいのが魅力のサービスです。料金プランは月間5GBの「シングルプラン」と月間10GBの「シングル U-NEXTプラン」、月間20GBの「シェア U-NEXTプラン」の3種類。データ容量の選択肢が少ない分、データ量の追加や繰り越しが他社より気軽にできるよう設定されています。
たとえば、データ量の追加は1GBあたり330円(税込)、10GBまとめてのチャージなら1GBあたり165円(税込)と非常に割安です。余ったデータ量は100GBまで、翌月以降に繰り越し続けられます。有効期限がないため、データ量を無駄なく使いきれるのが魅力です。
- y.u mobileはデータ量の追加が容易にできるため、月間の利用量が5GBから20GBかつ、毎月の使用量が安定しない方におすすめです。
無回答/30代/会社員/東京都
| 女性/40代/会社員/北海道
|
Y!mobile
Y!mobileの特徴
- シンプルで明快な3種類の料金プラン
- ソフトバンクのサブブランド
- 全国に実店舗がある
Y!mobileはソフトバンクのサブブランドとして、安定した通信品質が期待できるサービスです。キャリアショップ同様、全国に実店舗「ワイモバイルショップ」があるため、初めて格安SIMを利用する方でも、ワイモバイルなら店頭でサポートを受けながら申し込みや設定ができます。
料金プランはスマホの場合「シンプルS・M・L」の3種類から選ぶだけのため、悩む必要がありません。それぞれデータ容量や、速度制限がかかったときの最大速度が異なるのが特徴です。通話を多くする方なら、10分かけ放題や24時間かけ放題のオプションもつけられます。
- Y!mobileはソフトバンクやソフトバンク 光ユーザーの方だと割引サービスが適用されお得なのでおすすめです。また、実店舗でサポートを受けたい方にもY!mobileが向いています。
女性/40代/会社員/福岡県
| 女性/40代/自由業/兵庫県
|
楽天モバイル
楽天モバイルの特徴
- 初めての申し込み&スマホ購入で最大24,000ポイント還元中
- 使った分だけ支払えばよい従量制プラン
- 追加料金なしで5Gを利用できる
楽天モバイルは3GB、20GBを超えるごとに料金が高くなる従量制プランを導入しています。20GB以降は、データ量をいくら使用しても料金がそれ以上値上がることはないため、月の利用量が多い方ほどお得になります。また、楽天回線のエリア内であれば高速データ通信が無制限で行えるのも特徴です。
楽天モバイルは5Gにも一部対応しており、基本料金はそのままで5Gを利用できます。エリアは順次拡大予定ですが、将来的に5Gが主流になったときのことを考えて今から加入しておくのもおすすめです。
- 楽天モバイルは3GBまでなら月額1,078円(税込)で、20GB以降料金が変わらないため、普段あまり使わないけれどとりあえずスマホを持っておきたい方や、逆に毎月20GBをはるかに超えて利用する方におすすめです。
女性/30代/パート・アルバイト/北海道
| 男性/30代/パート・アルバイト/兵庫県
|
日本通信SIM
出典:日本通信SIM公式サイト日本通信SIMの特徴
- シンプルな4つの料金プラン
- いざというとき安価でデータ量を追加できる
- ドコモ回線専用サービス
日本通信SIMの料金プランはシンプルで、かけ放題の3GBプラン、70分無料通話つきの3GBプラン、70分無料通話つきの20GBプラン、70分無料通話かつ安価な6GBプランという4種類です。データ容量は各プラン固定ですが、データ量の追加が1GBあたり275円(税込)でできるため、足りなくなったら気軽に申し込めます。
通話についても、70分無料通話を使い切ったあとは、一般的な通話料の半額にあたる30秒あたり11円(税込)で使用できるのがポイントです。特に通話アプリを導入する必要もありません。最低契約期間や違約金も設定されていないので、自由に契約・解約ができます。
- 日本通信SIMの料金プランはシンプルで、用途によって選ぶプランがはっきり分かれるため、複雑な料金プランが苦手な方やかけ放題・大容量プランに興味のある方におすすめです。
男性/30代/会社員/和歌山県
| 女性/30代/会社員/神奈川県
|
au(povo)
au(povo)の特徴
- 格安SIM級の低価格プラン「povo」
- auかんたん決済対応
- トッピングで自分好みのプランにできる
「povo」は携帯キャリアのauが提供する料金プランです。povo1.0の新規受付は終了して、現在はpovo2.0が新規受付中となっています。格安SIMを意識してか、auの提供であってもキャリアメールは利用できません。基本料金0円で、必要に応じてデータ容量やかけ放題のオプションなどを「トッピング」として追加でき、自分好みのプランに調節できます。
ユニークなのが「データ使い放題24時間」です。1回330円(税込)で、24時間のみデータ容量を消費せずに使い放題になります。ドラマの一気見や、仕事での長時間ビデオ会議などにおすすめです。
- auの「povo」プランはキャリアのプランを契約したい方や、特定の日だけ極端にデータ容量を消費する方におすすめです。
男性/40代/会社員/東京都
| 女性/30代/会社員/神奈川県
|
ソフトバンク(LINEMO)
出典:LINEMO公式サイトソフトバンク(LINEMO)の特徴
- ソフトバンクの新ブランド「LINEMO」
- 格安SIMを意識したお得な料金設定
- LINEのデータ消費はカウントフリー
ソフトバンク(LINEMO)の特徴
ソフトバンクの「LINEMO」は、ドコモの「ahamo」やauの「povo」と並ぶ格安SIMを意識した低料金のプラン及びブランドです。20GBを月額料金2,728円(税込)で契約できます。キャリアメールは使用できず、留守電や端末保証オプションなど、ソフトバンクで通常利用できるオプションに関してもほとんど利用できません。
しかし、ソフトバンクならではの特典として、LINEに使用するデータ量は標準でカウントフリーになるほか、eSIMや5Gにも対応しており、かけ放題のオプションも有料で追加できます。容量を使いきると低速になりますが、速度制限中でも最大1Mbpsで利用できるのも魅力です。
- ソフトバンクの「LINEMO」は格安SIM並の料金でキャリアと契約したい方や、LINEをよく利用する方におすすめです。
女性/30代/会社員/神奈川県
| 男性/20代/会社員/福岡県
|
2-3.豊富なプランやオプションがある格安SIM4選
最後に、できるだけたくさんの選択肢から自分にぴったりの会社を選びたい方のために、豊富な料金プランやオプションを備えた会社を4社ご紹介します。
イオンモバイル
出典:イオンモバイル公式サイトイオンモバイルの特徴
- 全41種類もある多彩な料金プラン
- 60歳以上限定のお得な料金プランを導入
- ドコモとauから回線を選べる
イオンモバイルの特徴は、料金プランの数が豊富なこと。大きく分けて音声とデータを両方使用できるプラン、データ専用プラン、家族とのシェア向けプランの3種類があります。それぞれのプランで契約できる月間データ容量は最小1GBから最大50GBで、他社と比べてもデータ容量の選択肢が多彩です。
また、60歳以上限定のユーザーのみ利用できるお得なプランもあります。たとえば「音声プラン」は、60歳以上なら最小200MBのデータ容量から契約でき、8GBのプランは通常の6GBプランと同等の価格で契約できるのが魅力です。データシェアプランでは、最大5枚のSIMで1つの料金プランをシェアできます。
- イオンモバイルは細かい料金プランから自分に合ったプランを探したい方や、シニア世代で格安SIMを探している方、家族全員で格安SIMのりかえを検討している方におすすめです。
女性/30代/会社員/神奈川県
| 男性/30代/会社員/愛知県
|
mineo
mineoの特徴
- トリプルキャリア対応
- オプションやサポートが充実
- 月額220円(税込)で5Gが使える
mineoは関西電力グループの株式会社オプテージが運営するサービスです。最大の特徴は、ドコモ・au・ソフトバンクのトリプルキャリアに対応していること。どの回線を使用しても料金は同じなので、自由に好みの回線を選べます。また、月額220円(税込)を支払えば5Gの高速通信にも対応し、端末のセット購入で5G対応機種が選べるのもポイントです。
オプションの種類が非常に多く、通話や通信に関する実用的なオプションから、無料で入れるユニークなオプションまで豊富にあります。最低利用期間のルールがないため、不要になったら好きなタイミングで解約できるのも魅力です。
- mineoはトリプルキャリア対応でオプションが豊富なため、複数回線を契約したい方や、オプションを追加して自分だけのプランを作りたい方におすすめです。
女性/40代/パート・アルバイト/埼玉県
| 女性/40代/パート・アルバイト/大阪府
|
OCN モバイル ONE
OCN モバイル ONEの特徴
- 500MB~30GBまで対応する料金プラン
- OCN 光とのセット割引が適用できる
- 使用状況に応じて3種類のかけ放題オプションが利用可能
OCN モバイル ONEの基本料金プランは、500MB~30GBと幅広いデータ使用量に対応しています。通話もかけ放題が3種類用意されており、「完全かけ放題」のほかに「10分かけ放題」、使用量の多い電話番号上位3つに対して通話料金が無料になる「トップ3かけ放題」などユニークなサービスも。
ほかに特徴的なのが「OCN 光サービス」とのセット割引です。光回線に加入していると5回線まで月額料金が毎月220円(税込)割引になるため、OCN 光のユーザーなら家族全員で同じ格安SIMに揃えれば大きな恩恵があります。
また、「MUSICカウントフリー」といってLINE MUSICやSpotifyなど、対象の音楽配信サービスを利用した際の通信量をデータ使用量としてカウントしないサービスも魅力です。
- OCN モバイル ONEはOCN 光を利用している方や、音楽配信サービスを利用する方、特定の番号によく電話をかける方におすすめです。
無回答/30代/自由業/神奈川
| 女性/40代/会社員/東京都
|
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルの特徴
- 1~30GBまで幅広く柔軟な料金プラン
- 動画視聴や音楽サブスク利用者に便利な「エンタメフリー・オプション」
- データシェアや家族割に対応
BIGLOBEモバイルの料金プランは、データ量の選択肢が最小1GBから最大30GBまでありあらゆる用途で利用できます。データシェアにも対応しているので、あえて大容量プランを契約して家族とお得に分けあうことも可能です。あるいは、家族がそれぞれ自由に料金プランを選んだうえで、月額料金から200円ずつ割引する家族割のサービスもあります。
ほかにBIGLOBEモバイルで特徴的なのが「エンタメフリー・オプション」です。YouTube、Spotify、dマガジンなど各種エンタメコンテンツで消費するデータ量をカウントしないため、これらのサービスを多用するなら申し込んでおくとデータ量を節約できます。
- BIGLOBEモバイルは家族と一緒に利用したい方や、動画・音楽配信サービスなどを頻繁に利用する方におすすめです。
無回答/30代/自営業/神奈川県
| 女性/20代/会社員/大阪府
|
3.格安SIMのメリット・デメリット
格安SIMはキャリアとは異なる使用感になる場合もあります。納得してからのりかえるためにも、格安SIMを契約する前に、メリットやデメリットについて知っておいてください。
3-1.格安SIMのメリット
格安SIMのメリットは、キャリアとの契約より月額料金を安くできること。3GB前後のプランでも1,000~2,000円、20~30GBのプランともなれば月額5,000円以上の節約ができることも少なくありません。
また、最低数百円程度から利用できる格安SIMも多いため、スマホがないと困るけれど普段はあまり使わないという方も、手軽にスマホを持てます。たとえばガラケーを使用しており、2022年以降の3Gサービス終了に伴いスマホへの乗り換えを検討しているものの、料金の高さに悩んでいるという場合には格安SIMは有力な候補になります。
最低契約期間のない格安SIMも多いので、気軽に試して乗り換えられるのもメリットです。
3-2.格安SIMのデメリット
格安SIMにすると、次のようなデメリットがあります。
- キャリアメールやキャリア決済が利用できない
- SMSなしのSIMの場合、アプリの認証ができないことがある
- 会社によって通信速度が異なる
格安SIMでは、キャリアメールやキャリア決済が利用できないため、フリーメールを新たに取得して変更手続きをしたり、クレジットカードのように別の決済手段を持ったりする必要があります。これらのサービスを多用している方にとっては、使用感が変わってしまうため、それでも格安SIMにしたいかよく検討してみてください。
また、SMSを利用しないからとSMSなしのプランにしてしまうと、LINEをはじめ一部アプリの認証ができずに困ることがあります。さらに、格安SIMは回線そのものはキャリアの回線を使用しているものの、借りている回線の太さや利用者の数が会社ごとに異なるため、同じキャリア回線でも通信速度に差が出ます。
エリアや時間帯によっても変わるため、一度では満足のいく格安SIMが見つからない可能性もあります。
4.格安SIMに乗り換えるための手順
では、実際に格安SIMに乗り換えるにはどうしたらよいのか、具体的な流れについて解説します。
4-1.申し込みから初期設定までの流れ
格安SIMに申し込み、実際に利用開始するまでの流れは次の通りです。
- 現在使用中のキャリアでMNP予約番号の発行手続きを行う
- MNP予約番号を添えて、格安SIMへ申し込む
- SIMカードや端末が届くのを待つ
- 届いたSIMカードを端末のSIMカードスロットに挿す
- 開通用の窓口に電話をかけ、開通
乗り換えの場合はMNP予約番号を発行してもらいます。詳しくは後述します。申し込み時にのりかえを選択すると、MNP予約番号を記入する欄があるため忘れずに記入しておいてください。申し込みが完了すると、端末やSIMカードが到着します。端末にSIMカードを挿入してから指定の窓口に電話をかけることで開通手続きが行われ、数十分~2時間程度で自動的に回線が新しいものへと切り替わる仕組みです。
4-2.端末や回線によってはSIMロック解除が必要
今まで使用していた端末を引き続き利用する場合は、「SIMロック解除」が必要かどうか確認してください。SIMロックとは、キャリアで購入した端末とそのキャリアに対応するSIMカードを紐付ける仕組みです。たとえばドコモのスマホを利用している場合、SIMロック解除しないとauやソフトバンクなど他のキャリアで利用できません。
逆に、引き続き格安SIMでもドコモ回線を申し込んだ場合は、同じ回線なのでSIMロック解除しなくてもそのまま利用できます。また、SIMフリー端末を使用している場合も、SIMロック解除は必要ありません。
SIMロック解除は、各キャリアのWebサイトで簡単に手続きできます。店頭だと手数料がかかりますが、オンライン上であればかからないのもポイントです。
4-3.MNP予約番号は直前に取得する
MNP予約番号は、申し込みの直前に発行手続きを行う必要があります。MNP予約番号は15日の有効期限があり、有効期限が10~13日以上残っていないと手続きに利用できないことが多いです。
MNP予約番号は今まで使用していた電話番号を、格安SIMに乗り換えても引き続き利用するために必要な番号。各キャリアのWebサイト、もしくは電話で簡単に発行手続きできます。各キャリアで契約している端末から、次の番号に電話をかけてください。
- ドコモ……151
- au……0077-75470
- ソフトバンク……*5533
取得した番号を添えて、気になる格安SIMに申し込みます。
5.格安SIMのよくある質問|お申し込み方法や使い方など
格安SIMに関するよくある質問をピックアップしました。申し込みする前に、しっかり確認しておいてください。
- 格安SIMの活用例は? 格安SIMでおすすめなのは2台持ちです。たとえばデータ通信専用SIMを格安SIMで契約し、その分キャリアの料金プランを下げると、キャリアメールやキャリア決済を維持したままスマホの料金を下げられます。また、タブレットやWI-Fiルーターに挿して利用する手もあります。
- 格安SIMは災害時にも利用できるか? 災害時でも、キャリア契約している回線と同じように通話やデータ通信を利用できます。ただし、キャリアから回線を借りているため、たとえばドコモ網の格安SIMを契約している場合は、災害時にドコモが混雑対策として通信規制をかけると、格安SIMのドコモ網にも同じように通信規制がかかります。
- SMSを使わないなら契約しなくていい? SMSはメッセージのやりとり以外にも、アプリやサービスの認証に使うことがあります。特にキャリアから完全に格安SIMに乗り換える場合は、SMSなしのデータ通信専用プランを選ぶと、認証が必要なアプリやサービスを使用する手段がなくなるため注意してください。
6.まとめ
格安SIMを利用することで、月々の料金は数千円単位で安くなります。キャリアの回線を借りているため、回線品質も基本的に大手キャリアと同等です。月々の料金が気になる方は、格安SIMに変えるだけで大きな節約ができます。
格安SIMは、キャリアメールやキャリア決済が使えないなどのデメリットがあるため、使えなくなってもいいように申し込み前に代替手段を用意しておくとスムーズです。
格安SIMは各社が個性的なプランを打ち出しているので、お気に入りの会社を見つけてください。
※この記事は2021年5月23日に調査・ライティングをした記事です。
※価格・画像は公式サイトを参照しています。
※本記事の料金はすべて税込価格で記載しております。
※本記事に掲載されているキャンペーンは予告なく終了する場合がございます。詳しくは公式サイトをご確認ください。