リースバックとは、自宅を売却した後も継続してその家に住み続けられる売却方法のひとつです。

自宅を不動産会社や金融機関に売却し、その後は売却先に毎月の家賃を支払うことで同じ家に住み続けることができます。

しかし、リースバックの利用を検討するなかで「業者はたくさんあるけど、どう違うの？」「どうやって選べばいいんだろう」などと悩む人も多いでしょう。

リースバックは、現在の家から住み替えることなく、売却によるまとまった資金を得ることができる大変便利なサービスです。しかし、ほかにはない特殊なサービスであり、業者にとって優位な条件をつけられるケースもあるため、信頼できる業者をしっかり選ぶことが大切です。

そこで本記事では、初めてリースバックの利用を検討している人向けに、業者を比較するポイントやおすすめのリースバック業者を10社紹介します。

信用のおけるリースバック業者を選べるように、ぜひお役立てください。

【独自比較】リースバックのおすすめ業者10選

さっそく、BIGLOBEが独自の採点基準で厳選したおすすめのリースバック業者を紹介します。今回取り上げるサービスは以下の10選です。まずは比較表で一覧してみましょう。

※厳選指標は、企業の業績（資本金、運営年数など）＋独自基準（資金化までの日数、対応エリア、借家契約プラン、諸費用の有無）で採点しています。

それぞれの特徴やおすすめの人について見ていきましょう。

一建設「リースバックプラス」

※画像出典：一建設株式会社

一建設では、標準プラン・定期プランの2つのライフプランに合わせたリースバックを用意しています。

標準プランでは賃貸期間に応じて、自宅の再購入価格が下がっていくシステムを導入しました。今すぐとはいかないものの、いつかは買い戻したいと考えている人におすすめです。

定期プランでは賃貸契約の期間を決めることで、最大1年間賃料が無料になります。一時的にまとまった資金が必要な場合や、短期間での買い戻しを検討しているケースなどに有用です。

ケイアイスター不動産「KEIAIのリースバック」

ケイアイスター不動産は、埼玉県に本社を構える関東の不動産会社です。リースバックでは、大切な家を一度売却して譲渡する必要があります。ケイアイスター不動産や提携する企業に譲渡できる点は、安心感につながるでしょう。

また賃貸中の家賃は、収入や資金状態を見て無理のない金額を設定してもらえます。リースバック後の生活も考えてくれるので安心です。

さらにケイアイスター不動産では、旧耐震基準の古い家やオフィスビル・事務所などの事業用不動産も取り扱いがあります。そのため事業資金に困っている経営者にもおすすめです。

HOUSE DO「ハウス・リースバック」

※画像出典：株式会社And Doホールディングス

HOUSE DOブランドで全国的に知名度の高いAnd Doホールディングスは、日本のリースバックのパイオニア的存在の会社です。サービス開始から現在まで、さまざまなケースのリースバックを取り扱ってきました。

同社が提供するリースバック「ハウス・リースバック」は、家賃をきちんと支払っていれば、期限の制限なく住み続けることができます。また、買い戻しに関しても期間制限やタイミングの制限がないため、自身のタイミングで買い戻しを検討することが可能です。

65歳以上の単身者の住まいについては、定期訪問サービス「みまもりDO」や、毎日電話をかける「安心コールサービス」も利用できます。離れて暮らす高齢の家族の見守りとしても利用されています。

日本住宅流通株式会社「Livness」

日本住宅流通株式会社は、大手不動産メーカーのダイワハウスグループの企業です。「Livness」のリースバックは、大手金融機関のセゾンファンデックスのサービスを利用しているため、不動産会社と金融機関のいいとこ取りのサービスが利用できます。

契約には、ホームセキュリティやハウスクリーニングなど、5つの特典から1つを選んで利用することが可能です。安心感だけでなくお得感も高いサービスといえるでしょう。

セゾンファンデックス「セゾンのリースバック」

※画像出典：株式会社セゾンファンデックス

セゾンファンデックスは、クレジットカードなどで有名なクレディセゾングループの企業です。大手金融業者ならではの安心感の高いサービスが注目を集めています。

セゾンのリースバックは、売買契約時の事務手数料、家財保険費用、賃貸契約の更新料など、さまざまな手数料が無料です。契約も相談から最短2週間で完了するので、費用を抑えてスムーズに賃貸契約に移行したい人におすすめです。

また、ホームセキュリティやハウスクリーニングといった特典も選ぶことができます。

センチュリー21「センチュリー21のリースバック」

大手不動産会社センチュリー21でも、リースバックのサービスが提供されています。現金化までは、申し込みから半月～1ヶ月前後かかるため、ほかのリースバックと比べると若干時間を要します。しかし、詳しいヒアリングや現地査定などを行い、契約者自身が納得できるよう努めてくれることはメリットです。

また、一棟ビル・マンション・アパート、駐車場、工場など、特殊な不動産を取り扱う点も大手ならではでしょう。

スター・マイカ「マンション専門リースバック」

※画像出典：スター・マイカ株式会社

スター・マイカはマンションに特化したリースバックを提供しています。中古マンション買取実績やオーナーチェンジの買取実績が豊富であるため、売却価格や賃料設定に信頼が置けます。

特に中古マンションの買取には自信があり、築20年を超える中古マンションでも売却できるので安心です。ただし、対応エリアは首都圏や近畿エリアに加え、札幌、仙台、岡山・広島・福岡・熊本・鹿児島・沖縄に限られています。

また、売却方法や賃貸中の賃料・賃貸期間は、ライフプランや売却理由などの事情に合わせて設定されるため、安心感が高いです。

SBIスマイル「ずっと住まいる」

※画像出典：SBIスマイル株式会社

SBIスマイルは、SBI証券や住信SBIネット銀行といった、金融事業でおなじみのSBIグループの企業です。金融グループのノウハウを活かしつつ、不動産取引に特化したサービスを提供するので、リースバックにも信頼が置けます。

ずっと住まいるには、利用目的に合わせたプランが4つあるため、状況に合わせて適切なサービスを受けることができます。

ただし、買い戻しは再売買できる期間・金額を契約時に取り決めておかなければなりません。買い戻しを考えている場合には、期間や金額の目途が立っていることが条件となるでしょう。

インテリックス「あんばい」

インテリックスは、東京・北海道・仙台・横浜・名古屋・大阪・広島・博多に拠点を構える不動産業者です。拠点付近のエリアであれば、個人や法人にかかわらずリースバックを利用できます。

また、インテリックスの「あんばい」には年齢制限がありません。年齢制限で、ほかのサービスが利用できなかった人にも選びやすいサービスです。

賃貸契約は2年間の定期借家契約のみで、家賃の滞納がなければ契約更新・退去が可能です。ただし、公式サイトには買い戻しや再購入に関する記述は見られません。買い戻すことを目的とするよりは、長く住み続けることに重きを置いたサービスと考えられます。

ムゲンエステート「らくらくリースバック」

ムゲンエステートは、リフォーム・買取再販といった中古不動産の価値創造を掲げる不動産会社です。リースバックにおいても、中古不動産の価値を認める事業として提供されるため安心感があります。

ムゲンエステートで取り扱われるのは、東京都（離島を除く）・神奈川県・千葉県・埼玉県の首都県の物件です。不動産種別は居住用マンションから投資用マンション、アパートまで幅広く対応しています。

賃貸契約は原則3年間の定期契約ですが、状況や要望に合わせてフリープランの作成が可能です。長期リースから買い戻しを目指した短期リースまで、希望に合わせて選ぶことができます。

リースバック業者を比較する3つのポイント

利用するリースバックを選択する際は、どのような点を比較すればよいでしょうか？おすすめの比較ポイントは以下の3つです。

家を現金化できる早さ

家を売却して現金化できる早さはサービスによって異なるため、ぜひチェックしておきたいポイントです。

「子どもの学業の資金にしたい」「急な病気で医療費が必要」など、目的によってはできる限り早く現金を用意したい人も多いでしょう。早い場合には、即日～1週間以内に現金化がかなう業者もあります。利用目的によっては、資金化日数でサービスを選ぶのもおすすめです。

業者が対応しているエリア

業者によって対応するエリアや不動産種別が異なるので、事前に確認しておきましょう。

全国対応の業者であっても、地域によっては売却実績が少なく、売却価格に信用が置けない場合もあります。時間的に余裕がある場合は、会社の実績や対応エリアについてより詳しく調べたり、問い合わせたりすることもおすすめです。

賃貸プランや将来の買い戻し条件

賃貸プランや買い戻し要件は、その後の生活に大きく関わる要素です。早くまとまった資金がほしいからとないがしろにせず、きちんと確認してから契約するようにしましょう。

特に買い戻しの条件は、契約時に確認しておかなければ後悔することにもなります。「〇年以内に買い戻すこと」などの条件が課せられることもあるため、契約内容を念入りにチェックする必要があります。

また、賃貸契約時の修繕費・設備費などは業者が負担することが一般的です。それをサービスかのように謳い、お得感を出すような業者もあるので注意しましょう。

リースバックで知っておきたい3つの基本

リースバックを利用する前に、基本的な知識を有しておいて損はありません。契約の流れ、リースバックのメリット・デメリット、リバースモーゲージとの違いの3つを押さえておきましょう。

リースバックで賃貸契約を結ぶまでの流れ

リースバックを利用する基本的な流れは以下のとおりです。

1. 電話やメールで相談
2. 物件の査定・価格の提示
3. 賃貸プランや条件の提案
4. 売買契約・賃貸契約を結ぶ
5. 代金の支払い

業者によって、上記の流れの順番が前後する場合もあります。代金の支払いが早い業者は、査定やプランの提案が一元化されていることが多いです。

家をリースバックするメリット・デメリット

リースバックには、メリットだけでなくデメリットも存在します。

このように、デメリットも理解したうえで利用を検討しましょう。

通常の売却を検討する方法もある

リースバックでは、相場よりも売却額が安い、賃料が高いといったデメリットがあるため、特別な事情がなければ通常の仲介売却を検討するという方法もあります。

通常の売却を検討する場合は、まずは不動産一括査定サイトを介して自分に合う不動産会社を選定するのがおすすめです。

不動産一括査定サイトは、1軒ずつ自分で不動産会社に問い合わせるよりも手軽、かつ無料で複数の会社に査定依頼ができるサービスです。

現在では多数の不動産一括査定サイトが存在していますが、編集部では、幅広いニーズにマッチしやすい次の3サービスをおすすめします。

どのサービスも、利用者にアンケートを募り目的別ランキングで1位を獲得したサービスですので、ぜひ参考にしてください。

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ユーザー満足度	[usr 3.95 text=”false”] （3.95点）	[usr 3.95 text=”false”] （3.95点）	[usr 3.52 text=”false”] （3.52点）
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その他のサービスも併せて比較したい場合はこちらの記事をご覧ください。

リバースモーゲージとの違い

リースバックと混同しやすいサービスとして、リバースモーゲージが挙げられます。似た言葉ですが、異なるサービスであるため一度整理しておきましょう。

このようにリバースモーゲージは、家を担保として借り入れを行う制度であるため、年齢や保証人といった制限が多いことが特徴的です。それぞれにメリットがあるため、気になった人はリバースモーゲージについても調べてみるとよいでしょう。

リースバックで後悔しないための4つのコツ

最後に、後悔のないリースバックのためにできる4つのコツを解説します。

リースバック前に資金繰りを検討

リースバックは大変便利なサービスですが、デメリットもあります。利用する前に、できる資金繰りがないか確認しましょう。例えば次のような対処法がおすすめです。

• 家計（固定費・変動費）の見直し
• 借入先の金融機関への相談
• 住宅ローンの借り換え
• 通常の仲介売却

リースバックは通常の相場よりも安く売却され、賃貸相場よりも家賃が高くなる傾向にあります。そのため、通常の不動産会社による仲介売却のほうが、資金に余裕が生まれる可能性もあるでしょう。家計を見直しながら専門家に相談するなどして、さまざまな可能性を検討することをおすすめします。

家の買取価格は複数社で比較

同じ家でも、リースバック業者によって買取価格は異なります。後悔のないように、複数社で買取価格を比較することもおすすめです。

資金化をあせっている場合は、買取に時間がかかることを懸念して、初めに相談した業者に決めることも珍しくありません。しかし、即日～数日で査定が完了する業者も多いです。査定に料金はかからないため、ぜひ比較することをおすすめします。

買い戻し前提なら買取価格を工夫

買い戻しを前提とした利用であれば、買取価格を抑えたほうがよい場合もあります。

買い戻しの金額は、買取価格を基準に設定されることがほとんどです。まとまった資金がほしいからといって、必要以上に高い金額をつける業者を選んでしまうと、買い戻しの際に苦労する可能性があります。

業者の買い戻し条件やプランなどを確認しながら、バランスの取れた契約を目指しましょう。

リースバック後の確定申告で損益通算

リースバックを利用したあとは、確定申告で損益通算の特例を受けましょう。

損益通算とは、マイナスとなった所得部分を、その年のほかの所得から差し引いて控除できる制度のことです。控除しきれなかった分は、翌年以降3年間に渡って繰越もできます。

リースバックでは、家を取得したときの金額よりも安く売却するため、不動産取引による所得がマイナスになりやすいです。確定申告を行なえば、税金面で控除を受けることができます。

この記事のまとめ

リースバックは、家を手放すことなくまとまった資金が得られる有用なサービスです。しかしその特殊さゆえに、業者に有利な契約を結んでしまいやすいというデメリットもあります。

本記事では、おすすめのリースバック業者を10選紹介しました。信頼のおける業者を選び、自身に適した特徴を持つサービスを選ぶことで、リースバックのメリットをより大きく感じることができます。

複数社のリースバックを比較するなど、工夫しながら信頼できる業者・サービスを選びましょう。

リースバックで損をしないためにも、適正な相場を把握しておく必要があります。また、リースバックよりも高額売却となる可能性が高い、通常の売却を検討する方法もあります。

相場チェックや、売却のための査定依頼をするなら、以下のおすすめ不動産一括査定サイトを活用してみましょう。利用者の満足度が高い有用な不動産一括査定サイトをピックアップしています。

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